公式にて告知されたので宣伝です。
10月10日「ブラック・ブレット2 VS神算鬼謀の狙撃兵」が発売になります。
読み方は「しんさんきぼう」と読みます。文字通り神の算術、鬼の策謀というところでしょうか。
格好良い字面なので大好きな四字熟語の一つ。
前の巻は、読者様のおかげで嬉しい感想などたくさんいただけて幸せでした。
いつもありがとうございます。引き続き、よろしくいただければ嬉しいです。
また、同日10月10日刊の電撃文庫マガジン(Vol.22)という小説誌においてブラック・ブレットの短編を書かせていただきました。
タイトルが載るのか不明ですが、「ブラック・ブレット 史上最低の作戦(仮)」とさせていただきます。
毒キノコを食べた天童民間警備会社の面々が一人ずつ性格が変わっていって騒動を巻き起こすコメディです。
雑誌でしか読めない話だと思うので、機会のある方はこちらも是非(*^_^*)
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テーマ:ライトノベル
- ジャンル:小説・文学
- 2011/09/11(日) 15:01:30|
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では、神崎式ライトノベル小説作法第二回目を始めます。
今回は、第二回目という事で、基本作法について、軽く触れたいと思います。
■文章作法の基本の基本をいくつか説明。
○文章の行の頭、段落の頭に空白一文字をいれる。
○カンマ ……
沈黙などを表現する際に使うもの「・・・」ではなく「……」とニマス分ずつ偶数個単位で使う。「――」も同じ。
○カッコ 「」
カッコで始まる段落の行頭は空白一文字をいれない。
○ハテナマーク、ビックリマーク ? !
ビックリマークとハテナマークは後ろに空白一文字が必要。直後にカッコがつく場合のみ不要。以下例文(□の部分に空白をいれる)
例――「そんな馬鹿な!□A君が犯人だったなんて!□本当なのA君?」
○「視点移動」「章変更」「シーン変更」
これらの時、何行開けるか、あるいは改ページするのかは自由。特殊な記号を間に挟んで模様みたいにする人もいれば、一行改行しただけで次の章に移る人もいる。規定応募枚数より話が長くなりそうなら、ここで改行を少なめにしてページ数を節約し、応募枚数ギリギリ足りるか足りないかの人はこの改行をたくさんいれて文字数を稼ぐと良い。
ザキやん:(^0^)「とまあ、矢継ぎ早に書いてみたけど、迷ったら本棚に刺さってる小説を一冊抜き出して確認してみてると良いと思う」
「ギャグ描写などでフォントの大きさを巨大or小さなものに変える」は、NGではないけど、まずは全部統一して、もし編集者の目に止まったら編集さんに相談する形で「ここのシーンのフォントの大きさを変えると面白くなると思うんですけど」と提案してみた方がよいかな?
新人くん:Σ( ̄△ ̄;)「なんか色々決まり事があってめんどくさ~い」
ザキやん:(^0^)「個人的には、こういうのは数学の公式と同じだと思ってる。とりあえず暗記しないと問題が解けない。どうしてこういう公式が生まれたのかを考えるよりも丸暗記してしまおうよ新人くん。決められたルールを守りつつ戦う。スポーツも一緒だよね」
■ペンネームを決める。 ペンネームについて重要なものを簡単に。まだ心に決めたペンネームがない人向け。 心に決めたペンネームがある人、あるいはもうプロとして一度でも名前が載ったことがあるペンネームを持っている人は飛ばしてください。 ペンネームは下手をすると一生使うことになるので、とても重要なもの。以下はペンネーム三箇条。上から順に重要。 ①印象に残る名前である(目立つ名前である)。
②検索性が高い名前である。
③その名前で自分が呼ばれても不快ではない。新人くん:( ̄□ ̄;)「ペンネームなんてどうでもいいじゃん! 別にそれで入選落選がきまるわけじゃないよね?」ザキやん:(^0^)「基本的にはフリー。だけど、もしなんらかの形でデビューが決まったら自分が決めたペンネームが随分長い間使われ続けることになる。もしくは作家でいる間一生。 目を閉じて自分がそのペンネームの名字か名前で呼ばれるところを想像して見て欲しい。もしその名前で呼ばれることに不快な印象を持たなければ基本的にOK」ザキやん:(^0^)「ま、これは基本。もう一つは読者が検索しやすい名前にしようということ」新人くん:( ̄ー ̄?)「ん? どゆこと?」ザキやん:(^0^)「固有名詞系は弱いんだ。たとえば新人くんのペンネームが『照明』『本棚』『お薬』とかそういう名前でデビューしたとする。そして読者の中に新人くんの本を読んで感動して『なんて素晴らしい本を書く人なんだ』と思った人がいたとする。その人がGoogle検索窓に『照明』あるいは『本棚』あるいは『お薬』と打ち込む。けれど一番上に表示されるのは……」新人くん:( ̄□ ̄;)「自分の名前じゃない!」ザキやん:(^0^)「その通り! SEO対策じゃないけど、やっぱり読んでくれた人が折角自分の時間を使って検索窓に新人くんのペンネームを打ち込んでくれた時、探すまでに時間がかかるような名前だと負担を強いてしまうよね。それは新人くんも忍びないはず」新人くん:(・0・。) 「た、たしかに……」ザキやん:(^0^)「これは絶対ではないので、心に決めた名前がある人はそのままでも全然問題ないよ。まだ未定の人、あるいは迷ってる人向けだね」ザキやん:(^0^)「ちなみに僕が百点満点だと思うのは『日日日(あきら)先生』と『西尾維新(にしおいしん)先生』かな。日日日先生は見た瞬間ぎょっとして忘れられないペンネームだよね。よく考えれば『晶(あきら)』を分解した名前かな、うっすら予測がつくし、ヒヒヒ先生と、読者に遊んでもらえる要素がある素晴らしい名前だと思う。西尾先生はアルファベットに分解すると回文になるという言葉遊びが入っていて西尾先生の作家性が良く現れていると思う」ザキやん:( ̄ω ̄;)「みんな上手いこと考えるな~」ザキやん:(^0^)「ちなみに、新人くんはなにか、心に決めたペンネームってあるの?」新人くん:(⌒~⌒ι)「いや、実はまだ特に……そういうザキやんは『神崎紫電』以外に候補があったの?」ザキやん:(^0^)「野獣狂太郎」新人くん:∑(´□`;) 「ええッッッ?」
■エゴサーチに気を付けよう
新人くん:\(◎o◎)/「エゴサーチってなんぞやザキやん!」
ザキやん:(^0^)「一言で言うと、『自分の投稿したときの本名及びペンネームは編集さんにGoogle検索、ツイッター検索、mixi検索、フェイスブック検索、Google+検索をかけられる可能性がある』ということなんだ」
新人くん:\(◎o◎)/「な、なんだって~~~~!」
ザキやん:(^0^)「新人くん、君は新人賞受賞以外のデビューの方法って知ってる?」
新人くん:(´・ω・`;)「えっと…………持ち込みとか?」
ザキやん:( ̄ω ̄;)「いや……残念なことに多くの出版社はプロ以外の持ち込みはあんまり活発じゃないんだ……」
ザキやん:(^0^)「答えは『拾い上げ』と言って、惜しくも落選しちゃったけど編集者個人が『こいつを担当してみたい』と思って『賞はあげられないけどデビューしてみない?』と誘いのお電話をしてくることがあるんだ」
新人くん:( ̄□ ̄;)「そんな方法があったのか! オイラ目からウロコだよ!」
ザキやん:(^0^)「そ・こ・で! 気を付けなければいけないのがエゴサーチ。さて新人くん、一つイメージトレーニングをしてみよう。君は、自分を『多忙だけど新しい可能性を発掘することに強い意欲があるライトノベル編集者』だと思って欲しいんだ」
新人くん:( ̄^ ̄) 「………………よしイメージした。超多忙だぜぃ~。リア充だぜぃ~」
ザキやん:(⌒~⌒ι)「(だ、大丈夫かなぁ……)じゃあ行くよ。君の机の前に二つの応募原稿がある。どちらも同じくらい可能性に満ちていて面白いけど、時間がないから一つしか担当できない。エゴサーチをかけてみると、A氏の方はブログ、B氏の方はmixiとツイッターをやっていた。A氏は『人間なんてみんなクズ! 死ね!』とか書いてて、B氏は『人間は常に高い志を持ち続け、精進すればきっと道は開けると信じる』と書いていた。君はどっちの担当をしたい?」
新人くん:\(*^▽^*)ノ「B氏!!!!」
ザキやん:(^0^)「だよね。口にはあまり出さないけど、実は編集者は作家にコミュニケーション能力の高さを求めている場合が多い。新人くん、もう一つついでに想像してみて欲しい。君は『打ち合わせ中ずっと黙りこくって、原稿にだめ出しをすると怒りだした上投げ出して、恨み節の籠もったメールを送ってくるA氏』と『打ち合わせ中の応対がキチンとしていて、一緒に作品を作っている感が味わえるB氏』君が編集者ならどっちを担当したい?」
新人くん:\(*^▽^*)ノ「B氏!!!!」
ザキやん:(^0^)「だよね。だからエゴサーチをかけられたとき自分のブログなどがA氏っぽい内容ではなくB氏っぽい印象を与えるものであれば編集者的には嬉しいよね。まあ知らない間に自分がエゴサーチをかけられているかもしれないっていうのはちょっとビックリするものだけど……。作家になってもう何年も経つ僕だって『うっ!』てなるもん」
新人くん:( ̄ω ̄;)「小心者だな~」
ザキやん:(´・ω・`)「…………それは言わないでよ」
新人くん:ε- ( ̄、 ̄A) フゥー「でもネット上ですら自分の好きなことも言えないのかと思うと、オイラなんか息が詰まるよ」
ザキやん:(^0^)「たしかに。でも趣味の話題とかなら全然いいと思うよ。むしろ担当さんは共通の話題を仕入れられて好都合だと思う。気を付けなければいけないのは『口汚く他人の悪口を言っている場合』かな。
新人くん:( ̄ω ̄;)「どうして?」
ザキやん:(^0^)「掲示板とかに行って好きなスレッドを見ているときを想像してみて欲しい。和やかムードでスレッドが消化されているときは心地良いけど、誰かと誰かが口汚く罵り合い始めたら、たとえ自分が悪口を言われている本人じゃなくても嫌~な気分になるよね」
ザキやん:(^0^)「もう一つ、僕のファミレスでの体験なんだけど、客の一人が店長を呼び出して大声でクレームをつけていた時、かなり人間性にかかわる部分にまで踏み込んだ陰湿な悪口で、ファミレス内がシーンとなってしまったんだ。みんな嫌そうな顔をしながら食事していたのがとっても印象深かった」
ザキやん:(^0^)「このように誰かの悪口を言っているときの自分はよほど気を付けていても、他人から見たら不快な印象を与えている場合が多いんだ。それだけは僕的に避けることをオススメする。それさえ気を付ければ、基本的に何を書いても大きくマイナスにはならないと思うよ」
■エゴサーチを逆に利用して自分と気の合う担当さんを引き当てる。
新人くん:Σ(・ω・ノ)「なんと! そんなことが出来るの?」
ザキやん:(^0^)「フフ、できるよー。というより、担当さんと気が合う気が合わないは、おそらくみんなが思っているよりもずっと大事だよ。なにしろ突発的な異動などがなければずっと付き合っていくことになるわけだから。ライトノベル業界の担当編集者と作家の付き合いはジャンプ方式に似ているところがあるから、マンガの『バクマン』を見れば気の合う担当編集者と付き合うことの利点、合わない担当さんと付き合うときの大変さがわかるかも」
新人くん:\(◎o◎)/「どうやるのすぐ教えていま教えて!」
ザキやん:(^0^)「なにも難しいことはないんだよ。自分の持ってるソーシャルメディアで、自分の趣味や好きなことを書けば良いだけなんだ。たとえば『将棋が好きでよくやります』『プラモ組み立てるのが好きでよくやります』『好きな作家さんは宮部みゆきさんです』とかを書いて編集さんがよしんば読んでくれたとして、「お、こいつ俺と趣味が一緒だな」となれば、その人と一緒に仕事することになるかもしれない。趣味が合う=良い担当さん、というわけではないけど、共通の話題がまったくない人と一緒に作品を作っていくのは少しだけ大変だよ」
ザキやん:(^0^)「考えてみればmixiにしてもツイッターにしても掲示板にしても、同じ趣味を持った人たちが固まってお話に興じているわけだから、自分と他人に共通項がある、というのは思っているよりも大事な場合が多いんだ」
新人くん:(・0・。) 「なるほどねぇ~。よっしゃ! エゴサーチ恐るるにたらず!」
ザキやん:(^0^)「その意気だ! ところで新人くん、君はなんかやってるの?」
新人くん:( ・_・;)「えと、一応ブログとツイッターとmixiとフェイスブックを……」
ザキやん:(^0^)「エゴサーチ対策は万全?」
新人くん:( ̄ー ̄?)「…………」
新人くん:( ̄ω ̄;)「……………………」
新人くん:(ノ≧ρ≦)ノ「…………………………………………」
新人くん:Σ( ̄△ ̄;)「ちょっと記事消してくる!」
ザキやん:( ̄□ ̄;)「ええッ? どんなこと書いたのさッ?」
というわけで今回は『基本的小説文法』『ペンネームを決める』『エゴサーチに気を付けよう』『エゴサーチを逆に利用して自分と気の合う担当さんを引き当てる』の4つでお送りしました。
すでに知っている人も多かったかも知れないので★の数は控えめにしております。一つでも「おお!」と思ってくれるものがあれば、僕も書いた甲斐があってとても嬉しい(^o^)
ザキやん&新人くん:~~~ヾ(^∇^)~~~ヾ(^∇^)「まったね~~~~~~」
○『人間は何事にも、出番を待つ間の修行が大切である。
そして、あせらず、怠らず、いつ出番が来てもいいように、用意万端ととのえておかねばならぬ』 石田退三
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- 2011/08/27(土) 09:00:17|
- 神崎式ライトノベル小説作法講座
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(本文章は、ツイッターに投稿したものに簡単な加筆修正を加えたものです)
今日、嬉しいことが二つあった。
一つは言うまでもなく当方の新刊の発売。もう一つは、この日に合わせて、地元北海道の同期から突然万年筆が送られてきたこと。
添えられたメッセージカード曰く「サインを書くのに必要だろうと思って送ります。夢を追うのは大変だけど頑張って」――胸が熱くなるなというほうが難しい(T_T)
手紙によるとこの同期、昔当方が作家になりたいと公言したとき、当方の脳を疑ってたらしい(^_^;)
さもありなん、いきなり物書きになりたいとこぼし出す友人の、なんと胡散臭いことか。
まあそれから色々あって、神崎紫電は血反吐はく思いしながら作家になったわけなのだけど。
こんなこというと他の作家さんに怒られそうだが、実は当方サインを持っておらず、単純に求められる機会が多くなかったこと以外に、自分のサインを練習する気恥ずかしさがあった。
「君、サインを練習する前にやることあるんじゃないの?」と自問していたのである。
でも、もうそうも言っていられないので、いただいた万年筆で自分の本にサインを書きこの同期に送ろうと思う。
我は我、君は君、されど仲良き――。司馬遼太郎の言葉です。
この同期は私がブログやっていること知らないだろうけど、心からありがとうと言いたい。ありがとう! ありがとう!
本日7月10日、電撃文庫より「ブラック・ブレット 神を目指した者たち」が刊行されます。内容は一言で言うと「十歳の幼女ヒロインと保護者型高校生ヒーローのタッグバトルもの」です。
本屋さんに寄ったときもしタイトルを憶えていたら、是非探してやってください(*^_^*)
自分の本を読んでくれる読者のために最高の仕事をして、読者から良い物語に出会ったと感謝される、そんな作家になるためこれからも精進していくので、応援していただけると嬉しいです。
また、感想などもいただけると、当方大変励みになります。
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- 2011/07/10(日) 16:38:24|
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